二度と虫歯にならないための歯型の重要性 ~アルギン酸印象材編~


歯科医療機関では歯型を採ることを「印象を採る」と言います。
虫歯ができたりして悪くなった部分を処置した後(削った後)に詰め物をさせていただくことがあるのはご存知だと思います。その詰め物を作るためには、患者様のお口の中の模型を製作する場合があり、お客様の歯型を採らせていただくことがあります。

 

 

この歯型が正確でなければどうなると思いますか?正確でない歯型ですから、出来上がった模型も、もちろん正確ではありませんね。
すると正確でない模型上で製作された詰め物が出来上がり、患者様の歯に合わなくなります。当然、作り直さなくてはいけません。
でも、もっと深刻なのは正確な歯型が採れていないのに出来上がった詰め物を少し調整をして患者様の歯に入れたることです。
実際には精密にできていないので、よく見ると隙間や段差ができています。
(当法人にあるマイクロスコープなどで視ると明らかです。マイクロスコープについてはこちらから )

 

 

 

 

 

隙間や段差は、虫歯菌の絶好の住み家・・・・・ということは、もうお分かりですよね。

また虫歯になります。そのことだけが虫歯を再発させる原因ではありませんが、1つの要因であることは間違いありません。

このように二度と虫歯を作らないための吉見歯科グループ(吉見歯科・口腔外科クリニック 大宮 見沼区七里駅前 浦和吉見歯科クリニック 浦和駅西口 吉見歯科春日部診療所 藤の牛島駅前)での取り組みは多岐にわたります。が、今回は歯型を採る材料についてお話しさせていただきます。
歯科専門用語では印象材と呼ばれています。
印象材にはその用途によって沢山の種類があります。代表的なもので アルギン酸印象材(アルジネート印象材) 寒天印象材 シリコン印象材 ラバー印象材など他にもございます。最近では専用のカメラを使ってスキャニングをする光学印象も普及してきました。
(当院の光学印象はセレックという機器を採用しています。)

 

 

 

 

その中で保険診療に多く使用されているのがアルギン酸印象材と寒天印象材です。
今日はアルギン酸印象材について少し説明したします。
一般的にアルギン酸印象材は粉状のものと水を混ぜてペースト状態にします。そのペーストをトレーと呼ばれる器具に盛って患者様のお口の型を採りたい部分に押し当てます。しばらくすると固まりますのでお口から外すといった流れになります。

では、少し想像してみてください。
アルギン酸印象の粉をホットケーキの粉、水を牛乳とします。いわゆるホットケーキのもとを作る為に混ぜ合わせると空気の泡ができますよね。これを、気泡と言います。
歯型を採るためにはこの気泡を無くさないといけません。しかも、そのうち固まりますので素早く作業しなければいけません。
どうでしょうか。なかなか大変な作業です。熟練も要します。ホットケーキの場合は気泡が少し入ったほうがおいしく焼けるかもしれませんが、精密な歯型を採る場合は空気が入っていると凸凹ができ、精密な歯型を採ることができなくなってしまいます。

 

そこで、素晴らしい歯科メーカーさんが考えてくれました。
「最初から気泡が入ってないペースト状の印象材があれば正確な歯型が採れ、精密な詰め物ができて二度と虫歯になるリスクが減るのではないだろうか?」
そして出来上がったのが株式会社 トクヤマ様のAPミキサーです。この器械はボタンを押すとペースト状になった気泡のないアルギン酸印象材がソフトクリームのように出てきます。すごい!


(画像はトクヤマ様のHPより)

 

 

 

粉と水でペースト状にして気泡を無くすことは当法人のスタッフの必須事項です。それが、患者様に二度と虫歯になって貰わないための方法の一つだからです。
しかし、実は非常に難しい事なのです。
それはなぜか?まずは歯科医療スタッフの熟練度によってのムラ、粉と水の混ぜる比率のムラ、夏と冬など気温による水の温度や水質のムラが出ます。すべてをクリアするのはなかなか困難なことなのです。まさにすべてをクリアさせようと思うと精密な機械が必要だと思いませんか?
そうです!だから当法人ではAPミキサーを採用しています。
粉と水のアルギン酸印象剤に比べると材料費が4倍くらいかかります。保険診療の場合、全ての患者様に対して歯科医療費は一律なので別途いただくことはできません。

 

 

 

 

吉見歯科グループ(吉見歯科・口腔外科クリニック 大宮 見沼区七里駅前 浦和吉見歯科クリニック 浦和駅西口 吉見歯科春日部診療所 藤の牛島駅前)の理念に吉見理事長が掲げた「科学的に根拠のある情報を基に、患者さんの明るい未来のために最善の治療を考え実践できる真の歯科医療機関を目指します。」の中にある科学的根拠に基づいて歯科診療機器や歯科材料も妥協なく選択してます。

確かに、安いものを使用すれば利益は上がるかもしれません。
しかし、患者様の明るい未来のために行う選択には妥協があってはなりません。二度と虫歯にならないための歯型の重要性~アルギン酸印象材編~でした。

次回は~歯科技工士の厳しい目~をお送りいたします。

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